稲場愛香一時休業(期限を定めず)に寄せて

予想していたのは

芸能界へのいい意味での執着ぶりからして、ステップアップのための脱退申出などでは絶対ないだろうと考えていた。彼女にとってはハロプロアイドル / アップフロントタレントというのは《遂に掴み取った悲願のポジション》であり、それを投げ出すに値するものなど、あるわけないだろう、と。

そして、幼い頃から芸能界を志し、青春期のすべてをそれを叶えるために費やしてきた裏には、未成年である以上当然、家族のバックアップが長年あったはずで、とすると、いざ芸能界に入った後から保護者がああだこうだとごね始めるというのもちょっと考えにくい(もちろん、そういうケースがないわけじゃない。凡そ人間にはそういう面がある。そうじゃなかったらこんなに離婚が多いことの理由は説明できない)。

だから、この二週間の欠席がもし脱退につながるのならば、それは、重大な事故・重大な契約違反・重篤な病気に基づくものであろう、と予想していた。

で、結果は、「持病の喘息の再発」だった。まあ、当たっていたということになるだろうか。外れてはいなかった、というところか。

喘息の難しさ?

自分も周囲の人々にも喘息患者がいないため本当のところはよく分からないのだが、喘息というのは空気のキレイな地で静養していれば完治する--そんなものなのだろうか?彼女の望む芸能界は、現状の産業システム下では東京にしかあり得ず、しかし、東京のゴミゴミした空気に触れていればいずれはまた容易に発作が再発してしまう、というんでは、ジレンマは一向に解消されないと思うのだが。

そうした時、彼女の採りうる選択としては次の三つがあると思う。
  • 再々発しないことをひたすら神頼みしながら、再び東京の芸能界に勝負を掛けに行く
  • 芸能界への未練をキッパリ捨て、20代の始まりとともに人生を再出発させる
そして上記二つの中間妥結点として
  • 北海道のキレイな空気も手放さない / 芸能界にもしがみつく → 北海道のローカルタレントになる

北海道限定オーデ?

そういえば、ハロプロは去年「北海道限定オーデ」なるものを行っていた。音沙汰のないままだったが、ちょうど今月、その専用サイトがドメインパーキングに入ったことが発覚し、界隈を呆れさせたところであった。

ニュース詳細|ハロー!プロジェクト オフィシャルサイトニュース詳細|ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト

オーデは該当者なしだか何だかで残念な決着を迎えていたということだったんだろうが(その結果報告をしないことの是非は問わない)、ここで、一度挫折したプロジェクトを復活させ、稲場愛香の再起の場所として北海道限定ハロプロという新組織の立ち上げリーダーポジションをUFPが宛がう…なんていうウルトラCは、あり得るだろうか??

愛されている

とはいいつつ、そんなシナリオが実際に早々に動き出す可能性などは、微粒子レベルも存在しないと考えている。

それはやはり、稲場愛香という人材の優秀ぶりがあるからだ。スキル、意欲、頭のよさともに非常に高いレベルにあり、こんな逸材を経営陣が(評価はしつつも)第一線から簡単に退かせるとは思えない。だからこそ、一時休業の報告文中で西口UFP社長が
・3rdシングル発売記念イベント(グループチェキ、個別サイン会、個別握手会含む)
・カントリー・ガールズ ライブツアー2016春夏
・2016年夏のハロー!プロジェクトコンサート
以上に関しては「不参加」
などと具体的なスケジュールにまで踏み込んで説明しているのだ。喘息というのが、《何》を《どう》すれば《いつ》頃完治するというようなものではない、と理解していれば、こんな書き方はファンに余計な期待をもたせるだけだということは十分解るはず。まるで、夏ハロコン終了後の9月上旬以降は復帰できる、そういう見込みは既に立っている、と読めてしまいかねない説明は、百害あって一利なしである。なのにそれを書いてしまうというのは、これはやはり、“稲場に早く戻ってきてほしいという思いは、あんたらファンの皆さんはもちろんそうだろうけどさ、俺達も痛いほどそうなんだよ”という想いの横溢によるものだと思うのだ。

現実

だから今は、UFグループとしては余計なことをあまり考えずに、ただ、病状の経過観察を見守ることにしよう、としていると想像している。もし快癒しないまま半年が過ぎたら…といったバッドシナリオも考えられるが、それはその時。まだちょっと先の話だ。

それに、UFグループとしては他に考えなければならないことがある。先ず、現在制作中であることが去年既にLVR魚住有希によりリークされていた、1stアルバムについて。恐らく再レコーディングはせず、稲場参加の内容のままリリースすると思うが…。そうしたらそうしたで、ライヴ用の歌割・場位置全変更が不可避で、メンバーの負担はそうとうなものだろう。また、アルバムとは別にシングルもリリースするだろうが、こちらは稲場愛香の声がないことを大前提に楽曲を企画制作しなければならず、UFWとしても苦戦するはずだ。そして、夏ハロコンでのハロステダンス部について。センターエースが欠場するわけで、組み立ての再考は多少必要になるだろう。

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