「春恋歌」作曲・鈴木秋則氏の最新インタビューをどうぞ



つばきファクトリー「春恋歌」作曲でハロヲタに一躍知られるようになった鈴木秋則氏の最新インタビュー動画。ざっくりまとめるとこんなカンジ。

  • 「HONOBONO REC HIRATSUKA」というレコーディングスタジオのオーナー。「HIRATSUKA」という名前で、本人プロフィールが神奈川県平塚市出身とあるので、当然平塚市にあるスタジオなのだと思われる。
  • 15歳の時にイカ天バンドブームがあって、その影響でキーボードを始める。ファーストキーボードは誕生日に買ってもらったヤマハEOS YS100。当時好きだったのはTMネットワークとゲームミュージック。最初の音楽活動はユニコーンのコピーバンドから。1年後(つまり高校生時分)にはオリジナル曲演奏に移行。
  • 高卒後はゲームミュージック制作者になりたくて音楽専門学校へ進学。在学中からプロとしてWANDSのツアーマニピュレートを担当。そうした仕事関係でできた業界のツテに、宅録バンドのデモテープを聴かせたところ高評価で、そのままセンチメンタル・バスとしてデビューが決定。レーベルはエピック・ソニー、事務所はエイベックス系列。バンドはもともと専門学校のアンサンブルの授業のために組んだものが母体だった。
  • '98年デビューで「Sunny Day Sunday」のスマッシュヒットが'99年。'98年という(今振り返れば)日本の音楽市場最盛期に、売れるまで1年かかったことは当人的にはプレッシャーだった。
  • '00年センチバ解散後は他アーティストのツアーサポートミュージシャンや楽曲提供へ移行。
  • 楽曲コンペに参加するようになって初めて本採用されたのはロンドンブーツ1号2号1stシングルのカップリング曲。'01~'02年頃が作家として最も調子よく、hitomi、TOKIO、おはガールなどに採用。
  • HONOBONO REC HIRATSUKA建設は'07~'08年頃。それ以前にも、同市内の賃貸物件を防音改造してプライベートスタジオとしていたが、隣人のために音量を抑えなければならない限界などもあり、自宅スタジオ建設を決断。“家を建てるこのチャンスしかこの先もうないだろう、最後のチャンスだと思った”という発言から察するに、何らかの家庭の都合との合わせ技だったのではないかと想像。マイホーム新規購入かもしれないが、上記したとおり出身地が平塚でスタジオの所在地も平塚(と思われる)、という点から邪推するに、生家の建て替えもしくは全面リフォームのタイミングと合致した / させた、とか??
  • スタジオは当然貸し出しはするが、利用料金は一般向けには非開示。鈴木氏とコンタクトをとれるような間柄になったら教える。本人曰く激安とのこと。
  • 昨春から都内にワンルームを新たに借りて別スタジオを設置。現在はそちらが主拠点。理由は、やっぱり何だかんだいってトーキョーど真ん中にいて自分の存在をギョーカイに向けてアピールし続けていないといかんと思ったから。実際、在京クライアントの近くにいるようにしたことで自分の仕事受注具合いは活発化してきている。
  • 東京スタジオは平塚スタジオと違って大音量で音を鳴らせるような防音ブースはなく、普段の作業はヘッドフォンでチマチマと。ただし近所にリハスタがたくさんあるような立地なので、生音録りが必要ならスーツケースに機材を詰め込んでそこに行って済ませる。もっとしっかり音作りをしたい時は平塚に帰って作業する。
  • 平塚スタジオ・使用機材:DAWはDP8。
  • 平塚スタジオ・使用機材:卓はToft Audioのアナログ32ch。
  • 平塚スタジオ・使用機材:I/OはAPOGEEのSymphony I/O、のMk1 16x16。
  • 平塚スタジオ・使用機材:コンプは1176LN。
  • 平塚スタジオ・使用機材:マイクプリは卓のものがサウンドキャラクター的にバンドサウンド向きで好み。スタジオ利用客の好みに応じてFocusrite ISA115を使うことも。
  • 平塚スタジオ・使用機材:プラグインはFabfilterのPro-C2とPro-Q2を重用。“めちゃくちゃいい”。
  • '74年生まれの現43歳。10年後ではもう始められないと思うので、今がラストチャンスとして本気のバンドを始めたいと思っている。
発言の細かいニュアンスはいわずもがな、声や口ぶり、表情も分かるので実際に動画を観ることを推奨。

「春恋歌」の話は特に出なかったけど、郊外にいっぱなしじゃ仕事もらえるチャンスを失うぜという話は、東京進出が昨春だったという時期的なことを含め、「春恋歌」の採用決定に関係しているのかなあ?などと思ったり。研修生の「目立ってDo Dance」コライトにも参加しているし、今後もっとハロプロ作家陣の中枢に入り込んでくる人かも。

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