FAQページを見てほしい。そこの最後1つ手前に、重要な情報が書いてある。
Ｑ．動画は送らないといけませんか？だそうだ。
Ａ．必須ではありませんので送らなくてもご応募いただけます。ただし、写真5点のうち1点は必ず特技披露や証明書のコピーでお願いします。
ここでいわれている「動画」とは、応募者の特技や資格を収録したもの。開催概要にあるとおり、今回のオーデは「「誰にも負けない特技がある」「これだけは人に自慢できる」「こんな才能・技能をもっている」という女性に是非応募していただきたい」と謳われているのだが、例としてチアリーディング、ジャグリング、新体操、バレエ、お笑い、マルチリンガルなどが挙げられているので、そういった特技を実演アピールしたい方は動画に収録してそれを送ってくれてもいいですよ、と説明しているわけだ。
重要なのは「写真5点のうち1点は必ず特技披露や証明書のコピー」という一節である。応募者は写真を5点送らないといけないのだが、これ自体は芸能人のオーデとしてごくごく普通なことだろうが、5点の内容は「①顔アップ ②胸より上〜顔全体 ③全身 ④フリー ⑤特技披露や証明書のコピーなど」と指定されている。この写真5種5点のうち、「⑤特技披露や証明書のコピーなど」を写した写真が特に絶対必須だということが、FAQページで明言されているわけなのだ。これは、特技がない人や資格保有を証明できない人はお呼びでない、ということとほとんど同義だと考えざるを得ないのではないか。開催概要ページでは一応「自信がなくても、もしかしたらすごい才能、特技を持っているかもしれません。是非あなたの「これだけは～」「誰よりも～」を聞かせてください。」というフォローが添えられてはあるものの、このハードルはなかなか高そうだ。
オーデ応募用紙を見ても、「特技・資格」「動画」の欄だけが項目名が太字になっており、書類審査員はそこを最重点的に読みますよといっているも同然だろう。もっと有り体にいってしまえば－－「特技・資格」欄に“私のこれだけは誰にも負けないと思うのは、笑顔です！”と書くような、平凡な少女のいたいけで精いっぱいの想いなどというものは、ことことのオーデではスルーされる、と事前宣告されているかのようだ、というのが正直な感想である。
さらにこの応募用紙の記入枠外には、ご丁寧に、「⑤特技披露や証明書のコピーなど」が下線付き太字で注記されている。他の①～④は書式指定なし。写真5点のうち⑤だけが強調されているわけだ。これを、写真を貼付し忘れないようにオーデ事務局が念を押してくれているんだな、と楽観的に捉えることは…個人的には難しい。
