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モーニング娘。'14、紅白歌合戦出場ならず。
紅白を狙うことについてはヲタの間でも百家争鳴ですが、個人的には、とっても残念です。出れるんじゃないかなと思っていたし、出てほしいし、来年もしつこく狙うべきだと確信してます。何故か。紅白に7年ぶりに出た、ということがハクになるから。この一点に尽きる。
こういうこというと、紅白なんて今どき価値ねーよ、と返す人がいます。まあ、それも一理ある。個人的には紅白なんてここ20年以上観てません。興味ないんで。去年のあまちゃんコーナー、観ませんでした。一昨年の美輪明宏も観ませんでした。そんなワタシがいうのだからちょっとは信用してください。紅白出場はハクなのですよ、明らかに。
紅白なんか無価値だ、あんなものにステータスなんかない、という人は、ハクというものの意味をとり違えている。いいですか、ハクというのは、対象について特段の関心をもっていない人に、関心を向けさせるための撒き餌です。自分の価値観で好悪を下せるほど、そもそも対象についてよく知らない人のために、注意を払わせるためのツールなんですよ。AIDMAでいうところのA = Attentionなわけです。Attentionが起こらなければ、その次のI =Interestも、その次のD = Desireも起き得ないんですよ。
そして人にAttentionを起こさしめるネタというのは、価値観の多様化が極まっている現代において、何か一つ決定的なものがあればそれで済むというわけにはいかない。だから、ハクの手駒は、数あればあるほどいいんです。
人によってはシングル5作連続オリコン週間チャート初登場1位、が刺さるかもしれない。au CMキャラ抜擢、が刺さる人もいるかもしれない、シングルを弦哲也が作曲し石原信一が作詞した、ということが刺さるのかもしれない、NYで単独有料コンサートを開いて日本人以外を2000人以上集めたことが刺さる人もいるでしょう。ソロラジオを8年続けたことが刺さる人もいるのかも。これらと同列のネタとして、紅白7年ぶり返り咲き、というのはハクになるんです。ハクになるかどうかは、ハクと感じてもらいたいと思いながら娘。の魅力を話す、その話者の熱量次第なんです。熱量をもって話されれば、そのネタはハクになる。そのハクが受け容れられて、AttentionがInterestの段階にシフトするかどうかは時の運だから判らない。であるならば、受け容れられるかられないか50/50のハクネタなんて、ストックが多いに越したことないんです。
これが、紅白に出てほしいと願うたった一つの理由。2015年こそは、ぜひ出てね。