「sketch me」から始まる、水着不必須レボリューション21



2/14、カントリー・ガールズ山木梨沙の写真集「sketch me」が発売決定。しかしこの本、「写真集」ではなく「ビジュアルフォトブック」と銘打たれているのが肝。いったい「写真集」と「ビジュアルフォトブック」は何が違うのだろうか?

結論から予想すると、恐らく、水着写真の有無を指しているのではないだろうか。「写真集」と名乗ってしまうと、“女性アイドルの写真集なら当然水着写真があるはずだ”と解釈する層に誤解されてしまい、それがなかった場合に、期待値の大きなズレが発生してしまう。それを避けるために、「ビジュアルフォトブック」などというまだるっこしいオルタナティヴカテゴリを創案したのではないか。“「ビジュアルフォトブック」なんて、直訳したら「写真集」以外の何物でもないじゃないか”というツッコミは承知のうえで、敢えて便宜上そうしたのではないかということだ。

逆に、そうとでも捉えないと「ビジュアルフォトブック」ひねり出しの理由が到底解らない、ともいえる。だって、一般書店には卸さず、自社の流通ルートのみで販売するという手法は浜浦彩乃「浜浦彩乃」以来数多の写真集で積み重ねてきたものだし、A4版・80p・メイキングDVD付・税込\3,000-という商品仕様も、ごくごく標準的なものだからだ(余談だが、だからこそ、1冊目からいきなり96pを実現した井上玲音「玲音」や、2冊目で112pという4割増を果たした生田衣梨奈「if」はスゴいということになる)。

山木梨沙自身は、実は1年以上前に青年漫画誌で水着を既に披露済みであり、ということは、今回の《水着のない写真集》≒「ビジュアルフォトブック」が、水着NGメンへの気遣いから生まれた新スキームであるとは必ずしも言い切れないようだ。20歳の山木梨沙を今売り出すには、水着は特に必要ない、否むしろ不要だ、という個別判断があったのだろうか。その裏のロジックは外野にはなかなか解るものでない。

【写真特集 2/2枚】山木梨沙:「カントリー・ガールズ」の美少女が白ビキニに 「スピリッツ」グラビアに登場 - MANTANWEB(まんたんウェブ)
しかしいずれにせよ、今後このビジュアルフォトブックシリーズが続くとしたら、その時最も期待されるのはやはり、写真集が長らく待望されているハロメンの写真集デビューにこのスキームが活用されることだろう。即ち、佐藤優樹と金澤朋子である。

2人とも写真集をファンから熱望されており、そして、(女性アイドル業界において写真集とは水着披露を必須とする風潮が根強いが故に、水着を拒絶する ≒)写真集出版に後ろ向きであることがよく知られているメンバーである。彼女らを写真集商売に何とか乗り出させるために「ビジュアルフォトブック」スキームが開発されたのではないか?そんな想像をついしてしまうくらいには、2人は--特に佐藤優樹は--現ハロプロトップクラスの大人気メンバーで、彼女らの写真集を発売できれば大きな商機になりそうなのも確かだと思う。

と、ここまで書いておいてなんだが、版元のサイトでは「sketch me」は普通に写真集カテゴリに分類されていることをお知らせして本稿を終える。まあ、便宜上、便宜上。

オデッセー出版

ナイスハロヲタトレイニー内検索