同時期上演の演劇女子部作品と遠く関連づけされているハロプロ楽曲
戦国自衛隊
愛はいつも君の中にWeek End Survivor
念には念気絶するほど愛してる!
ブギウギLOVEこういう楽曲のことを何と呼べばいいのか。恐らくスタッフ(BS-TBS、オデッセー、UFW)の間では何らかの通称があると思うのだが、外野には知る由もない。
そういう楽曲の味わい方
個人的にはこの、サウンドトラックではない故に劇の世界観とはそれなりに切り離されつつ、しかしイメージソング的な立ち位置も要求されているので、曲調やらサウンドやら歌詞やらに通底する要素をもたせた!と強弁できなくもない程度の作りにしてあるさまが堪らなく面白かったりするのである。「戦国自衛隊」と「愛はいつも君の中に」は、戦争 → ミリタリー → ハード&ソリッド → エナメルという連想で衣装がデザインされたのだろうし、
「念には念」の歌詞は、典型的ソリッドシチュエーションスリラーである「Week End Survivor」からインスパイアされて“何が起きるのかわからない”系の不安煽りフレーズを中心に組み立てられたのだろう。ただ歌唱力発展途上の中学生が歌うのに相応しくなるよう、『この世界に潜む罠』の正体を「Suicaチャージが切れてて改札を通れない」レベルに設定し、微笑ましすぎるズッコケ感のほうを前面に出したのはGJである。
「ブギウギLOVE」はサウンド的には『ビッグバンドスタイルのキャバレー歌謡』といったところだと思うが、これも「気絶するほど愛してる!」のロカビリー世界観からのホップステップジャンプに相違ない。
アンジュルム「ファッションマガジン」(仮)についての予想
さて、劇女の新作はアンジュルム主演の「ファッションマガジン」(仮)である。これにも、もしかしたら、アンジュルムのニューシングルがイメージソング的なものとして宛てがわれるかもしれない。というか、舞台が1950年代日本のファッション業界だそうなので、だったらピチカート・ファイヴの「Twiggy Twiggy」みたいなコケティッシュな曲にして、「大器晩成」以来のハイアドレナライズ路線からガラッとイメチェンする好機にできるのではないか。ぜひ断行してほしい(ハイアドレナライズ路線が嫌いなわけではなく、ただ、何でもいつまでも続けてはいられないだろう、という当たり前のことをいっている)。その、仮称・「Twiggy Twiggy 2016」(嘘)だが、「ブギウギLOVE」と「気絶するほど愛してる!」の実例に倣うと、リリース日は2016/9/14になりそうである。「ブギウギLOVE」が「気絶するほど愛してる!」開幕の16日前発売だった、というのを、「ファッションマガジン」(仮)開幕日である10/1に当てはめただけだが。
そもそも、「愛はいつも君の中に」発売は「戦国自衛隊」の23日後だったりして、『開幕半月前発売』というのは全然定着ルールでも何でもないので、まあ、半分冗談と思ってもらえれば幸いである。